2014年11月11日火曜日

波乗りたいしはアートである


「波乗りたいしはアートである」そのことに気がついた、というよりもそう思っていいんだと知った、と言った方がいいだろうか。
とにかく僕はある映画を観た後に、深々とため息をつきながらこう思ったのだ。
「そうか、僕がやっているのはアートなのか。」


その映画とは、ハックル氏のブロマガで紹介されていた、「イル・ポスティーノ」という映画だった。

週末に見たい映画#010「イル・ポスティーノ」(2,651字)
http://ch.nicovideo.jp/huckleberry/blomaga/ar124820


映画「イル・ポスティーノ」は、イタリアの小さな港町に住むさえない青年ーーマリオが、世界的に有名な詩人ーーパブロ・ネルーダが亡命してきたことをきっかけに美しい詩の世界に触れ、その人生が大きく変わっていく様を描いた、とても美しい映画だ。
主人公は映画の中で、祖国へ帰ってしまった詩人ーーその時には彼にとってかけがえのない友人となっていたーーのために、詩人の詩に触れる前は気にも留めていなかった自分の住む島の美しさを、何かにとりつかれたように熱心に、録音機に収めて回るのだ。


僕はそれを見て、あぁこれがアートっていうことなんだろうなと、これがアートという何か正体のつかみづらいものの、しっぽのようなものなんだろうなと思ったのだ。
アートの原点は、自分の身近にある紛れもなく美しいものを、いま自分が持っている最大限の技術で誰かに伝えようとすることだと思ったのだ。


翻って波乗りたいしの美しさとはなにか、ひいてはサーフィンの美しさとはなんだろうか。それは、「移動」と「変化」である。
寝静まった街をこっそりと抜け出し、まだ寝ぼけまなこの首都高を走り、大いなる自然へと向かって行く、この「移動」のダイナミズムが美しい。サーフィンはサーフィンに行くことそのものが美しいのだ。


そしてサーフィンは「変化」のスポーツだ。上手くなる一歩ごとに、見える景色が変わっていく。
初めは板の上に這いつくばった景色が、立てるようになると一気に視点が上がる。
さらに横に進むことを意識するようになると、その奥行きに感動を覚える。もっと上手くなればもっと違う景色に出会うはずだ。


そして当たり前といえば当たり前なのだが、波は常に「変化」する。変化する波の奧へ奧へと「移動」する。このときに感じる高揚感は、紛れもなく「変化」と「移動」が組み合わさった、無意識に感じる美しさからくるのだ。


そういうわけで、僕はサーフィンをとても美しいものとしてとらえていて、それに取り組む「成長」という名の「変化」を、いま僕にできる最大限の技術でYouTubeを通じて公開している。

そう、波乗りたいしはアートなのだ。
https://www.youtube.com/user/Howtobreaktherule


またあそぼーね!

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